昭和21年(1946年)10月1日 公開
発行日:記載なし
編集者:記載なし
サイズ:B5 三つ折り 6ページ
定 価:表示なし
その他:仙花紙?(紙質悪い)
表紙にあるとおり、武蔵野館の戦後4番目のプログラムということでしょうか
僕の持っているのは、横で二つに折られた跡があります
カバンとか持ってない状態でコレもらう(買う?)と、
折ってポケットに入れるしかないのでしょうね
こちらも、表紙に邦題はありませんね~
で、開いてみると・・・
『花嫁は紅衣裳』 9月(?)24日~30日
『我が道を往く』 10月1日~21日
と、2本の映画について2頁に渡って記載されています
『花嫁・・・』は、初めて聞く映画だったので調べてみると
アメリカ公開1937年10月
日本公開1938年4月となっていたので再映のようです
合わせて当時の曜日も調べてみると
10月1日は火曜日
週末スタートというスタイルはまだなのかな
内容を詳しく見ていくと
【配役】
・ここでも牧師です
・役名が「シャック」 梗概ではちゃんと「チャック」になってるんですが
・テッド・ヘインズ役はジェームス・ブラウンですが
ファンキーダイナマイトじゃない人ね
【解説】
・名曲「星にスイング」は「星で揺れるよ」
・ビングは「小唄歌手の第一人者」 うーん、小唄ってのが感覚的に分からん
・スロスビーの誤植はご愛嬌
・ここでもアイルランドの子守唄は、どうだ・どうだ・どうだ版
【梗概】・・・この言葉、こういう昔のプログラム読むまで聞いたこと
なかったんですが、完全に結末まで書いてあります
当時は、これが普通???
・またもや聞いたことない言葉「金棒引」・・・色々勉強になります
下欄には、アカデミー賞獲得(監督・女優・男優)の一覧
1927年の第1回目から1939年の『風と共に去りぬ』まで
何故か「年度」表示なので、これまた調べると
第1回目の対象期間は、1927年8月1日~1928年7月31日だったみたい
ただ、1935年からは前年の1月1日~12月31日になったようなので
厳密に言うと『或る夜の出来事』から表記変えなきゃ
次のページにも一覧が続きます(下欄)
上欄には、アカデミイ賞とは何ぞやといった説明
あっ、ここでは『我が道を行く』になってる
で、下欄の受賞者一覧では『我が道をゆく』
う~ん、表紙に邦題があれば、それが正解と思えるんだけど
ここまで混ざるとどれが本当???ってなります
中ほどは、タイムリーな10月生まれのスタアや
アメリカ映画界の近況など
続いて、裏面に行くと?往くと?ゆくと?
上欄には、ハリウッドの名前の由来があります。コレは初耳!
中々、興味深い内容ですが
個人的には "御案内" の方がオオッ!
・夜の部の最終・・・「全部ご覧になれます」というのはどういう意味?
7時40分以降だと最初の部分が見れないよ~て事?
・入場料は5円です
・「脱帽」はソフト帽を被ってた時代ってことなんでしょう
”ファンのポスト”は1ファンからの投書でしょうが
「喫茶室で冷たいコーヒーを啜りながらプログラムを読み返してみると・・・」
映画を中心に優雅な時が流れてますね
今は車でシネコンに乗りつけて、終わるとそそくさと帰って・・・
そういえば、パンフレットを買うことも無くなったな~
最後は「何やかやと右まで」と締められてるのが新鮮でした
最終ページは、全面広告です
・惹かれますね~「美酒と麗人の大饗應」 ここ「饗宴」だと思ったら
「供応」なんですね。また、初めて聞く言葉
・茶宛「王さん」の真ん中の絵は何でしょう?
時計が付いてるようにも見えるのですが・・・
・ブロマイドも、もう有ったんですね
・個人的に、ロゴスの俯瞰的に見たティーセットの絵が好き
・デパート・マルミの「電気運動具」って一体ナニ?
その下の「食堂食品」も分かったような分からんような・・・
極め付けは「おみやげ・うなぎかばやき」 うーん、一押しなのか・・・
ところで、このプログラムは、いつ買ったのかな?
ずいぶん前から持ってる気もするけれど、
控えているヤフオクの落札記録には無いなあ
古書店で買ってるんだったらイイ値段だったはず
でも、こんなに隅から隅まで見たのは初めて
よく見ると、やっぱりオモシロイですね!