瓶具黒墨の映画はプログラムがオモシロイ!

ビング・クロスビー映画のプログラムを中心に関連グッズをアップしていきます

【楽譜】 我が道を往く


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発行日:昭和26年6月10日印刷 昭和26年6月20日発行
サイズ:A4強(スキャナに収まりません) 二つ折り+1枚 6ページ
定 価:50.00円
その他:ざら紙

映画の公開が、昭和21年(1946年)10月1日
それから5年後の発売と考えると根強い人気
後ほど紹介する裏面の広告には、これが第1弾とある
この映画の代表曲といえば、今では「星にスイング」と「アイルランドの子守唄」
時代なのか?楽譜としてのニーズなのか選ばれたのはコッチ

表紙の絵はもちろんビング
だけど、映画は神父役だから蝶ネクタイは無いんだけどね~


開いてみると、
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2ページに渡って楽譜です
英詩とともに訳詞(藤浦洸訳)も振られています

以前紹介したSY WEEKLYの訳とずいぶん違うな~と感じたのは
歌えるようにしてるためね
♪あなたは みぎか ひだりか
の辺りは遅れてますよ
ちょいゴーイン

ちなみに3ページ目に当たるところは、挟み込まれているだけで接着なし

次をめくると
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全音編集部編曲とあるコレは何でしょう?
演奏にはとんと疎いのでよく分かりません

下欄には訳詞が出ているのですが、問題はタイトル
ひらがなの「わが」に「行く」
表紙では「我が道を往く」と明記しているのですが
訳者のコダワリが強かったのでしょうか???


せっかくなので、最後の部分だけSY WEEKLYの訳と対比してみると

【こちら】
♪ ほほえみながら道を行く
  ふたりで歩けば なお
  楽しい この道を

【SY WEEKLY】
♪ 幸せは彼方にはるか輝けり 我が道ゆかん
  ほゝえみつ君がさゝ”めの美しく
  あゝ、君よ、共にいざ我が道ゆかん

この激しい違いは、歌に乗せるという理由だけでしょうか?
それとも、戦後5年の差もあるのでしょうか?

ちなみに、英詩では ♪The Smiles~からの1行  
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次の5ページ目には英詩が載っているので
ビングの歌を聴いてみると
ヴァースの部分は唄っていませんでした

こちらのCD
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下欄は、野川香文という方の解説
こちらも「GOING MY WAY」がタイトルなだけに
映画は「わが道を行く」扱い
また「一九三二年の大放送」は「ラヂオは笑ふ」という邦題
それとも、再映してタイトル変更があったのかな

どちらにしろ、当時はあまり細かいことはいいんでしょう

では、6ページ目にあたる裏面を
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ここから推察するに、この楽譜は第1打!(野球ブームなの?)
その5枚のうちの1枚
5枚だけなのに、ビングのブルーハワイもリストアップされています

引き続いての2号ホーマーは?
期待を持たせてたのでしょうか?
それとも、単に決まってなかっただけなのでしょうか?

右下の検印が時代を感じさせます

いやー、楽譜もなかなかオモシロイですね