前回までは公開カウントダウンの『有頂天時代』
今回は上映中のプログラム
ただし劇場は変わって、大阪の敷島倶楽部
前回の本郷座はSY松竹座だったけれども
今回の封切場(表紙の表記のママ)は、東宝チェーン
配給、系列関係よく分かりません
敷島ニュース第66号 1月5日より12日まで
発行人:吉井比呂志
編集人:市原文武
印刷所:プラトン印刷社
表紙の日本人、堤眞佐子は同時上映『心臓が強い』に出演している娘役
大きく1937と書かれているのは新年1月5日からの公開だからか
三つ折りスタイルのプログラムは表紙をめくるとクラブ乳液の広告
「アレ性」の方にオススメなんだけれども
「荒れ」じゃなくて「アレ」
文中には「滑らかな潤ひのある若肌を作ります」
「お化粧下に若返りにぜひ!」など、誇大広告気味のコトバが列挙
その中の、
めっちゃ科学的根拠に裏打ちされたような「アルモンド膵臓酵素」とは?
サクッと検索かけた位では全く反応しない
なんなんだ?アルモンド!
左側に目をやれば次週予告
今週に続き邦画と洋画の二本立ては劇場のスタイルなのか
どちらも聞いたことのない映画だが
『女人哀愁』は成瀬巳喜男監督
洋画の『Gガン』はGメンつながり?
新感覚ギャング映画との事だけど、当時の新感覚はどの程度?
その次週予告をめくると
二本立て上映の映画を1ページずつ使って紹介
スタッフとキャスト他に略筋
「略筋」もご多分にもれず結末までしっかりと書かれています
1行目には「ポップ一座」なる言葉が出てきて
当時はこういう言い方をしていたのか?
と、思ったものの
キャスト表を見るとコメディーパートを演じていたビクター・ムーアの役名がポップ
気付かなかった毛れど、彼が一座のオーナーだったのか
こちらは見るときに備えて(そんな時が来るとは思えないが)
梗概(あ、こっちは梗概なんだ)は読まないことに
まあ、冒頭だけ読んでみると、「下級社員」なる言葉アリ
この時代からあったんですね
裏表紙は広告のページ
乳液と同じ会社のクラブ歯磨き
歯の中の漢字が「米」と「人」
前回も遭遇したので、今回「歯」の漢字を調べることに
新字と旧字の違いだけのよう
よって新字である米の「歯」は子供の名前に使えるけれど
旧字の「歯」は名前に使えないとの事
あんまり名前に歯がある人には会ったことないけどね
コレを調べた直後、東山彰良著『女の子の事ばかり考えていたら、1年が経っていた。』を読んでいると、「ギャンブルに嚙む」と言う漢字に遭遇
こちらの「嚙む」は人の「歯」を使っている
改めて「嚙む」まで調べると「歯」の「噛む」は俗字
内閣告示のリストに漏れていたことから、こんなことになってしまったみたい
今回、劇場は違えど公開までの流れでじっくり比較ができたかな
結果、映画のプログラムとしては上映中のモノが一番面白くない
筋書きだけで、心踊らせるような惹句や目を引くようなイラストがないのは
魅力的じゃないよね
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