瓶具黒墨の映画はプログラムがオモシロイ!

ビング・クロスビー映画のプログラムを中心に関連グッズをアップしていきます

【プログラム】になるのかな? 我が道を往く  プログラム No.23

 

昭和21年(1946年)10月1日 公開
 
イメージ 1
 
 
 印 刷:記載無し
 発 行:昭和21年10月8日
 
 編集兼発行人:倉澤秀夫
 発行所:週刊プログラム社
 印刷所:大原印刷所
 
 サイズ:B5 二つ折り 4ページ
 定 価:表示なし
 
 その他:仙花紙?(紙質悪い)
 
 タイトルの上に「各社封切映画のストーリイ集」とあります
 映画館で配っていた(または売っていた)モノとは違うのでしょうか?
 定価の記載が無いので書店で売っているものでもないでしょうし
 当時そんなものがあったのかは分かりませんが
 プレイガイドのようなところに置いていたのでしょうか?
 
 表紙を除く3ページに渡って6本の映画が紹介されています
 発行日の12月8日の週に公開されていた映画になるのでしょう
 ビングの「我が道を往く」の他に
 グレタ・ガルボの「クリスチナ女王」(MGM)
 邦画の「猛獣使ひの姉妹」(大映
 エンタツアチャコの「これは失礼」(東宝
 もう一つ、ドキュメンタリーなのか「喰ふか喰はれるか」
 
開くとこんな感じです
イメージ 2
 
 
斜め下に影を作ったり
真ん中に綴じリングを持ってきたりと
(個人的には上下ではなく左右開きの方が良いようには思いますが・・・)
デザインにも気を使われてる様子
 
下の店舗広告は字体こそ違えてあれ
同じ人が書いたのかな~って雰囲気
 
キャッチコピーも時代なのか、やっぱりずれてる感じは否めません
イメージ 3
 
 
熱海の「見晴風呂」とは露天のこと?
当時はこっちが一般的?
 
「蘇州料理」知りませんでした
調べてみると「江蘇料理」とも呼ばれ「上海料理」の原型とある
 
左側の紫園は上海、右側の熱海は蘇州とわざわざ分けてるからには
コダワリがあったのでしょう
「最高級之料理」と謳ってますからね
 
 
さて、本題の映画に戻りますと
イメージ 4
 
 
「解説」「梗概」「スタッフ・キャスト」の3部構成
あ、あと、イメージ図
あれ?星6つだな
七つのアカデミイに掛けた訳でもないんですね
 
解説、梗概共にぎゅうぎゅうに詰め込まれている状態
 
試しに、手持ちのプログラムと文章比較をしてみると
梗概が、武蔵野ニュース№4と一言一句全く一緒
とはいえ、レイアウト(一行の文字数とか)は違います
 
となると、引用してくるプレスシートがあるのかな?
実は、SY WEEKLY とタイトルにあるプログラムが
松竹洋画(SY)の冠を被っているので、これが本家と思っていたのですが
こちらとは文章が異なります
 
最後のページ、裏面を見ますと
イメージ 5
 
 
ここでは「喰ふか喰はれるか」に目がいきます
他の映画は未見のため、あえて説明文は読んでいません
ただ、「喰ふか喰はれるか」は今後見ることもないだろうと
しっかり読んでみました・・・
 
いや~スゴイ
最初大きな活字で「二大猛獣映画」とあります
「獣」だけ同じ大きさの活字が無かったのでしょう
まあ、これはご愛嬌
 
二大と言うと、サンダとガイラみたいに並び立つ二体のはずですが
小さい字の方を読んでいくと
キング・スネークとガラガラ蛇と出てきて
おお、二大猛獣か!と思いきや
人間を喰う大蛸やら、人食い鮫やら
どんどん増えていく
 
それに、蛸、鮫は「海底の暴君」とされてますが
何でしょうか、このほのぼのとしたイラストは!
 
と、ここまで書いてきたところで
ん?
「二大猛獣」の映画ではなくて二大(二本立て)「猛獣映画」かな~?
 
で、確認できるかなと一応、検索してみました
が、ヒットしませんね~
上位しか見てませんが
 
世間的には忘れ去られた映画
でも、キング・スネークとガラガラ蛇が互いの身体を飲みあう場面というのは
興味あるかも
と、ドキュメンタリーだと思いこんで書いてますが
文中には「長編大恐怖映画」って、なっています
もし、台本があってハリボテのキング・スネークとガラガラ蛇が
格闘してる作品だったら
それは、絶対見てみたいぞ!
 
海底の方も「怪奇映画」仕様だもんね
 
 
ん~、妄想しすぎるプログラムはやっぱりオモシロイ!
 
あ、ノバナラッキス「青春の味 健康の泉!」のキャッチも秀逸
 
 
令和元年7月21日追記
こんなものを発見!
やっぱりこの映画は気になる
見てみたい
イメージ 6
 
令和元年7月28日 再び追記
再度調べていくと、1963年に再編集され1964年11月に日本公開されてる様子
そのときのタイトルは『生きたまま喰え』となんだか更に扇情的
ここで原題が ”Eat 'Em Alive" と分かったので youtube で検索するも
昔のプロレスしかヒットしない
これ見ると、昔のプロレスってのんびりしてる~
 
動画は無かったけどポスターはヒット
おお、緑のキングスネークが茶色のガラガラ蛇を生きたまま喰っている!
これは是非動画が見たいぞ!
と思ったものの、よくよく考えたらヘビって見るのもイヤだった
 
エロチックポスターのサイトには次の図柄も
イメージ 7
 
これは、同じ映画なのかな?
サイズ的に人間丸呑みは無理だと思うんだけど・・・
 
令和2年7月18日追記
このプログラムは週刊になるようなので
公開されてる週には掲載される様子
次の24号にも掲載されているのを発見
(高額のため未落札)

f:id:derbinglejp:20200718081630j:plain

f:id:derbinglejp:20200718081609j:plain

 
令和2年9月30日追記
再び、こんなチラシが出品されているのを発見したので拝借して

f:id:derbinglejp:20200930231548j:plain

f:id:derbinglejp:20200930231558j:plain

もうすでにここは何の記事かわからない
庇貸して母屋取られるの状態
いやまさに、これぞ喰ふか喰われるか
 
※ 以前に発見して画像を保存していた違う號を(こちらも未入手) 

f:id:derbinglejp:20200930232739j:plain


 令和4年7月
また出たぞ!喰ふか喰はれるか
f:id:derbinglejp:20220730105902j:image
喰を一回端折っているから
知らない人は読めないぞ!このタイトル
 
 
令和4年10月追記
これも同じ映画なのか!?
図案的には同じように見えるぞ
f:id:derbinglejp:20221015205957j:image
f:id:derbinglejp:20221015205954j:image
戦前の鉄道切符には裏面を広告にしてるものがあるんですね
アステアかビンクロが欲しいなぁといつも見てると
出てきました!
そして、細かく見ちゃうんですね〜
 
同年同月、また出ました!
f:id:derbinglejp:20221103223812j:image
f:id:derbinglejp:20221103221956j:image
惹句を見てみると
スゴいですね〜
「生きんがために喰ふ
 喰ふか、喰はれるか
 断じて生きたまま喰へ!」

が、
「カルネラ対ベアの血戦も糞喰らへと・・・」
と難解なワードが
f:id:derbinglejp:20221103224004j:image
そのものズバリはヒットしませんが
ボクシングの対戦だったようです
文頭に、この前年に二人が「血戦」してたようです
 
令和4年11月追記
今度はコッチが出品されてた!
f:id:derbinglejp:20221117232201j:image
f:id:derbinglejp:20221117232204j:image