瓶具黒墨の映画はプログラムがオモシロイ!

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【映画館ニュース】響け應援歌

字幕無しながらも、COLLEGE HUMOR(邦題:響け應援歌)を見たので

手元にある戦前のプログラムから

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右下に

太陽館週報(小林キネマ商会直営)

昭和8年9月29日版

と、ありますので1933年

アメリカ公開と同じ年

 

表紙は、次週公開のミツキイ

ミツキイの顔も初期バージョン(当たり前か)

ご家族ならぬ「お家族」向け

マンガ10本立てのようですが、

ベティはブープ

でも、ボス公って?

検索しても、そっれっぽいのは上位には来ない

 

右側のコーヘンとケリイも聞いたことない

与太爺さんってコトバは普通にあったのか?

ならば、そういう爺さんには憧れるかも

いやいや、与太爺さんはシドニイ君とムレイ君っぽいぞ

じゃあ、コーヘンとケリイは誰なのよ

 

表紙をめくると、

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またもや聞いたことも無い『アルプスの血煙』

「時の奈爺がヨーロッパ制覇の野望に燃えて」

う~ん、奈爺ってなんだ?

外国名を当ててるのか?だったら頭に「時の」は付かないな

奈国の老王?老宰相?

まあ、もういいか

 

で、これをめくると見開きで

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グンマラサ ガルマの海かと思いきや

サラマング 

どっちでも、意味が分からん

マルガもね

 

どうも、海中の世界を興味本位で見せる映画のようだけど

スぺクタルズじゃなくてスペクタクルだよね

イラストでは、男女二人が30尺のタイガーシャークと2丈のオオダコに襲われんばかり

で、改めてどんだけのサイズ?

1尺=12インチ=LPレコードのサイズ

なので、タイガーシャークは9m

丈って単位は知らないよ。調べてみると1丈=10尺とある

じゃあ、6mで蛸の方が小さいじゃないか(足まで入れてないのか?)

確かにイラストもそんな感じの比率だ

 

ひっくり返してようやくお目当て

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右上にある「パラマウント特作日本版」の日本版は何を意味するの?

字幕入り?

それより、写真はビングじゃなく、新入生のジャック・オーキー

なんだか、顔が違うようにも見えるけど、劇中でこの帽子を被っていたから恐らく

HUMOR が HUMOB になってるのはご愛嬌として

惹句の3行目「泣いてもやらう」は、どう読むの?

流れから「泣いてもよかろう」か

「若人」は「わこうど」じゃなく「わかびと」

「ピエロの家」も劇中には出てこないけど慣用句なのか

 

下の紹介

「小唄の名人」ってのがイイね

オーキーは、アメフトなんだけどラグビイ選手

当時は区別されてないのかな

 

配役には、〇〇氏、✕✕嬢と男女が分かるように工夫されてます

そうしないと、バーンズ&アレンが一人になっちゃう?

 

独占公開権獲得とあるけど、封切迫るだけなので公開日が特定できないのが残念

 

 戦前プログラムには、広告がないのかな

 

 

2017年6月21日到着 ネットショップKより (500)

 

 

令和3年9月追記

どっちから読むのかも分からなかった『サマラング』のポスターがヤフオクに出品

1933年モノとは言え

25,000円弱の落札価格には驚き

作品自体の需要なのかな?

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映画のタイトル、サマラングなのかサラマングなのか覚えられない

ふと、海の映画だからアクアラングでラングつながり?

でもアクアラングはこの映画の後に発明されているし

意味としては「水中の肺」らしい

原題に当たってみると、サマラングは島の名前

綴りも違っていました

 

 

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同じ方から同時期に出品されていたもの

モナリザの失踪』なる映画の併映

イラストの女性はモナリザの方だろうし

タイトルだけで、主演であるはずのビングの名前がない

当時の扱いを知る貴重な資料?として購入するには値がハリスギ

 

追記 どうやら、こんな映画らしい

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