さて、これは何と呼ぶのが正解なのでしょう
ヤフオクでは、「館ニュース」として出品されたりもしていますが
この表紙を見ると「日比谷映画劇場ニュース」
まあ、ここでは「映画館ニュース」で通します
印 刷:記載無し
4ページの見開きになります
ボールルームってダンスするところでしょ?
発 行:昭和21年8月1日
編集印刷発行人:秋枝富次郎
発行所:日比谷映畫劇場(タイトルの方は映画)
サイズ:B6 四つ折り 8ページ
定 価:表示なし
その他:仙花紙?(紙質悪い)
英語の表記の方には№501とある
自:昭和21年8月1日 至:昭和21年8月14日
良く見ると、紙を破ったところから、主役二人が出て
音符がぐるりを取り囲んで、さりげなくお洒落
8月1日(木)からの2週間はこの「追憶」をしていたのでしょう
中面の解説も「追憶」オンリー
となると、購入理由が無くなってしまうのですが・・・
開いてみると
近日公開のアメリカ映画6本が紹介されています
その中にお目当ての
「我が道を往く」
ただ、普通の予告まで買ってるとキリがありませんので
普通はスルー
しかし、よくよく見ると
「行く」となってるではないか
単なる誤植?
でも、この時点では公開2ヶ月前
となると、当初この字を予定していたのが変更?
いやいや、この劇場は表紙にもあるように東宝系
「我が道を往く」は松竹系だから、これは傍流?亜流?
松竹系と東宝系でタイトルが違う?
なんてことはないでしょうね~
といったことを、書きたいがためだけに購入したようなモノかも・・・
他のところを見ていきますと
主演男優賞、助演男優賞が、それぞれ男主演賞、男助演賞となっています
次を開くと
「追憶」のスタッフ、解説、梗概の他に
ヨドチョー先生の解説と充実しています
ここまでくると、ニュースというより「追憶」のプログラム
ですが、バーブラの追憶ならともかく、こちらの古い追憶は
あいにく見ていないため、解説等はスルー
さてさて、ぐるりを取り囲んだ広告群には何かあるでしょうか?
アフター5はともかく、お昼休みに行くところではないのでは
専属バンドが、ギオンスタイルジャズバンド!に
ギオンスタイルタンゴバンド!!
一体、どんな字?
祇園が一番先に浮かんだけど
擬音?
楽器が無い時代だから声帯模写なんてこともひょっとしてあり得るのか
ビミョウです
「味と気分」では銀座随一だけど
他にも要素が加わると違ってくるのか?
「てんぷら」は、洋食と喫茶という括りとも並び立つほどのものなのか?
「明朗な味」は爽やかな味って感じでしょうか?
ただ、その「味のサービス」となると・・・・
こちらは、順に読んでいくと
何だか変です
日本で初めて生れる女だけで
マドモアゼル
?????
ではなしに、
日本で初めて生れる女だけで
企画され編集された・・・
と、読むんですね
マドモアゼルの位置は
どうなんでしょうね~
違和感なかったのかな、当時は
「日比谷放送室」では当時の映画館の状況が分かります
朝9じ開場、5回興行して、19時半閉館のようです
午前中は込み合わずとありますので、
この辺りは今と同じですね
さて、いよいよラストページ
デパートで緑屋ってあったんですね(クレディセゾンの前身とのこと)
寅さん見てると、その啖呵売のシーンで
「角の一流デパート、赤木屋、白木屋、黒木屋さんで・・・」
と言ってたりするのは、色繋がりで連想してたのかな
お、イスがカンチレバーではないか!
こんな時代にと思って調べると
マルセル・ブロイヤーが作ったのが1929年と出ました
終戦後、やっと1年っていう時代
食べ物すら不足しているイメージだけれど
あるところにはあったのかな