タイトル通り、ビング・クロスビー映画のプログラムについてまとめる予定だったけど
ヤフオク見てると
アステア映画のモノもよく出ている
戦前モノが、やす~い値段で出てるとついつい買ってしまう
到着するとサラッと見て、しまいがち
これじゃあ、あんまり
と言うことで、番外篇
まずは、先週視聴したジンジャ―・ロジャースとのコンビ第1作
空中レヴュー時代を
S・Y・本郷座ニュース ナンバー57
” ブラジル狂乱の新しき踊り、カリオカが沸き立つ ”
てな感じかしら
二人、おでこ合わせてカリオカを踊るシーンが表紙に
主役ではない二人が表紙ということで
これは再映時のモノ
奥付を見てみると
昭和12年(1937年)11月25日 発行
編集発行人:吉野 壽
発 行 所:本郷座
印 刷 所:角一園突印刷所(うーん、読めないな)
あ、「レヴュー」じゃなくて「レヴユウ」なんだ
初演はいつかと、ムービーウオーカーを見たけれど
1933年とだけある
それから4年後の再映
では、中を見ていくと
あれ、こっちは「レヴュー」だ
なんだか「ヴ」がちいさく見えるけど
これはきっと手書きだから・・・と思う
活字の方は、「ツ」も「ヤ」もサイズ変わらないしね
しかし、この時代は読点って使わないんだろうか
試しに惹句の部分を書き起こしてみると
今や世界の人気第一等の名コムビ、(ここだけ「、」)アステアとロジヤースが一世を風靡せる名曲「カリオカ」と新技巧を凝らしたタップで世界を恍惚たらしめた傑作が再び南国の香り高きマラカスの快いリズムに新装なつて皆様の前に溌溂たる豪華レヴューを展開致します。
って、読みにくくないのかな?昔のひと
左側のページに目をやると
この週は「肉弾山岳戦」と「大地」の二本立て
(「空中レヴュー時代」は次週の予告)
で、二本しかないのに
「上映順序に多少変更の場合は・・・」
って、多少も何も、変更したら逆転じゃん、うーん
開演は、日曜平日ともに9時から。30銭
夜は19時から。20銭
映画案内は新聞の「遊覧案内」だったんだ
「省線」初めて聞く
最初から国鉄って言ってたわけではないんですね
さて、次の「自動電話」とは?
交換手を通さずにダイヤルでかけられる電話。公衆電話の旧称とある
戦前モノはナカナカ手強い
ページをめくると
今週上映の二本の梗概
ここはスルーかなと思ったら
「国民精神総動員防火デー」と聞きなれない言葉
ちょうど今月号(2019年7月号)のレココレ「蒐集奇談」に昭和12年の話が
曰く、この年の7月7日に盧溝橋事件、日中戦争勃発
9月に「国民精神総動員」
「大地」のタイトル前には
次の週には、この「大地」と「空中レヴュー時代」の二本立て
まだ、戦争はあくまで外国での出来事なのか
では、最後のページ
糊付け箇所があるので、スキャンすると少しずれています
茶房 青木堂は、
「コノマゝお帰宅は意味ナイです」とまで言い切って
「お帰りにはぜひ」とアピール
ん?「ご帰宅」ではと思って調べると
泉鏡花が「御帰宅」で「おかへり」と読ませたりしているようです
この時代の日本人は、飛行機が飛び回るこの映画をどんな風に見ていたのか
想像もつかない
80年って凄い長いですよね