瓶具黒墨の映画はプログラムがオモシロイ!

ビング・クロスビー映画のプログラムを中心に関連グッズをアップしていきます

【チラシ】黄金の雨

クロスビーの戦前の作品『黄金の雨』

その当時のチラシ

本来なら二つ折りになっているはずのもの

ヤフオクには、折り目なしで出品

なので今も、折っていない

f:id:derbinglejp:20201004185954j:plain

これだけ見ると、ポリドールレコードのチラシに見えるけど

表紙に当たる左側の右肩には

「1月27日 日比谷映画劇場封切」の文字

 

タイトル『黄金の雨』の字体がいい!

主演ビングには「アメリカ随一のクルーナー」

助演のサッチモには「米国最高のスウイング・バンド」が踊ってる

アメリカと米国を使い分けているのは単にスペースの関係でしょう

この頃のサッチモは「ルイズ」

コロンビア映画の日本版というのも少し気になるところ

字幕が入っているよ 程度の意味かな

 

中面は朱色 

ズラして折ると、左端に朱色部分が現れて

「1月27日封切 日比谷映画劇場・東横映画劇場」が強調される仕組み

f:id:derbinglejp:20201004190007j:plain

コチラのサッチモは、スペースの制約が無くなったため

アメリカ・スウイング・バンドの花形」に

字色とサイズから凄く読みにくいけれど宣伝文句を拾っていくと

ホーボーじゃなくトルバドールは「近代的な放浪歌人

中庭で歌うシーンには「喜捨の金は(略)黄金の雨のように降る」

ヒロインが勤めているのは「社会改善會」

殺人犯から貰いうけたのは「幽霊屋敷」

カフェに改装したものは「ロード・ハウス」

と、最後まで読んでいくとハッピーエンディングまで全て書かれているアリサマ

昔の人は、全部読んで「うん、そうかそうか」なんて確認しに行ってたんだろうか

基本、勧善懲悪ものしかなかった?

どんでん返しもない?

なら、これで無問題?

同時代のアステア&ロジャースの映画なんか、

オハナシが無いようにけなされているけど

ややこしい筋書きなんて、この時代求められていない?

それとも、文化的な熟成度合いによるものなのか

 

最後に裏表紙に当たるページを

f:id:derbinglejp:20211201182514j:plain

「クロスビーの最新流行歌は・・・」ってあるからには、流行ってたのかな~

しかし、映画では「クロスビイ」なのにレコードでは「クロスビー」と横棒

サッチモも「ルイズ」に「ルイス」

いずれにせよ「ルイ」ではない

朝ドラ「カムカムエブルバディー」

ジャズ喫茶で、サッチモの明るい表通りを聴くシーン

主人公が「ルイ」アームストロングと発音

現在はルイだけど、時代考証ができていないな~

なんて思ってたら、ルイでないと話が展開しないことに・・・

 

 

このレコードも、戦争になったら敵性音楽として供出させられたんでしょうね

期せずして今日は12月8日でした

 

 

 

2020/5/12 ヤフオク(4000・210)