クロスビーの戦前の作品『黄金の雨』
その当時のチラシ
本来なら二つ折りになっているはずのもの
ヤフオクには、折り目なしで出品
なので今も、折っていない
これだけ見ると、ポリドールレコードのチラシに見えるけど
表紙に当たる左側の右肩には
「1月27日 日比谷映画劇場封切」の文字
タイトル『黄金の雨』の字体がいい!
主演ビングには「アメリカ随一のクルーナー」
助演のサッチモには「米国最高のスウイング・バンド」が踊ってる
アメリカと米国を使い分けているのは単にスペースの関係でしょう
この頃のサッチモは「ルイズ」
コロンビア映画の日本版というのも少し気になるところ
字幕が入っているよ 程度の意味かな
中面は朱色
ズラして折ると、左端に朱色部分が現れて
「1月27日封切 日比谷映画劇場・東横映画劇場」が強調される仕組み
コチラのサッチモは、スペースの制約が無くなったため
「アメリカ・スウイング・バンドの花形」に
字色とサイズから凄く読みにくいけれど宣伝文句を拾っていくと
ホーボーじゃなくトルバドールは「近代的な放浪歌人」
中庭で歌うシーンには「喜捨の金は(略)黄金の雨のように降る」
ヒロインが勤めているのは「社会改善會」
殺人犯から貰いうけたのは「幽霊屋敷」
カフェに改装したものは「ロード・ハウス」
と、最後まで読んでいくとハッピーエンディングまで全て書かれているアリサマ
昔の人は、全部読んで「うん、そうかそうか」なんて確認しに行ってたんだろうか
基本、勧善懲悪ものしかなかった?
どんでん返しもない?
なら、これで無問題?
同時代のアステア&ロジャースの映画なんか、
オハナシが無いようにけなされているけど
ややこしい筋書きなんて、この時代求められていない?
それとも、文化的な熟成度合いによるものなのか
最後に裏表紙に当たるページを
「クロスビーの最新流行歌は・・・」ってあるからには、流行ってたのかな~
しかし、映画では「クロスビイ」なのにレコードでは「クロスビー」と横棒
サッチモも「ルイズ」に「ルイス」
いずれにせよ「ルイ」ではない
朝ドラ「カムカムエブルバディー」
ジャズ喫茶で、サッチモの明るい表通りを聴くシーン
主人公が「ルイ」アームストロングと発音
現在はルイだけど、時代考証ができていないな~
なんて思ってたら、ルイでないと話が展開しないことに・・・
このレコードも、戦争になったら敵性音楽として供出させられたんでしょうね
期せずして今日は12月8日でした
2020/5/12 ヤフオク(4000・210)