瓶具黒墨の映画はプログラムがオモシロイ!

ビング・クロスビー映画のプログラムを中心に関連グッズをアップしていきます

【映画館ニュース】黄金の雨(京都朝日会館)

映画を見たら手持ちの紙資料をまとめておこう!

なのに今回の表題を見たのは2カ月以上前になっている

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京都朝日会館 第61回優秀映画鑑賞会 7月1日-5日(1937)

発行人、編集人、印刷所等の情報は一切なし

 

写真は併映の『失われた地平線』

よーく見ると、コールマン髭がありそうだ

 

ブツは二つ折りの簡素な仕様

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右にはその『失われた地平線』

タイトル横には「コロムビア超弩級二百萬弗映画」とあるから

大作だったんでしょう

なんせ、百萬弗の二倍だから

 

左にようやく『黄金の雨』

こちらの方は「コロムビア映画超特作」と

超は付いてるものの、お金はあまりかかってない様子

チラシにも出ていた「日本版」はなんでしょうね?

『失われた地平線』にはその文字無いし・・・

 

スタッフ照会は、原作・脚色・監督・・・の順

当時の感覚?

それとも、この劇場だけのスタイル?

 

梗概は、ここでも結末まで書いてあります

チラシとほとんど同じ内容ですが

微妙に変えてあるのは、レイアウトの関係?

違う点を挙げてみると

死刑囚からの手紙を託されたビンクロは律儀に届けるんだけど

ここでは「芸術的なラリー」だから、届けるように書かれているので意味不明に

チラシでは「義侠的なラリー」と納得形容

また、

チラシでは「喜捨の金は家々の窓辺から黄金の雨のように降る」のに

ここでは「喜捨の金はサンサンと降った」と簡潔にしてしまって

タイトルに繋がらないことに

ラストシーンだけはこちらの方が説明多くて

余るから調整したのかな?

 

休憩演奏のレコードはコロムビと映画とはカタカナが違う

ダンス名曲集の「二人の愛人」は太宰前で今とは意味が違う?

bingcrosmymovie.hatenablog.com

 

そして裏面は次会案内

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こちらは「優秀」ならぬ「推薦映画」

( )に「封切」とあるから?

こちらの二本立てにも「オリジナル日本版」の有る無しが

難しいです、戦前チラシ

しかも「沙翁」

『お気に召すまゝ』だから連想できるものの・・・

調べると漢字表記は「沙吉比亜」

WIKIだと「作品が伝わってまもない明治時代などには沙翁の表記も」

いやいや、昭和まで残ってるやん

 

16日よりの予告もあるけど

その間の12日から15日はお休み?

まあ、どんな映画にも「超特作」を付けるんだと分かったけれど

入会申込書の往復はがきに「出生府県」まで書くのは謎

一般的だったのか?

 

戦前の映画プログラムはオモシロイというよりナゾだ

 

2017/6/21 ネットショップK(500円)