瓶具黒墨の映画はプログラムがオモシロイ!

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【映画館ニュース】ミシシッピ

現在、手元にある映画『ミシシッピ』関連

最後のひとつ

表紙はローマ字表記だが、奥付では「歌舞伎座ニュース」

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印 刷:記載無し 

発 行:記載無し

発行所:京都・新京極 歌舞伎座

発行兼編集人:青木孝

印刷所:プラトン

サイズ:B6 14ページ

定 価:表示なし

 

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奥付に発行年がないため、内容から推察

「今週のプログラム」は10月10日から16日(年不明)

映画は「彼女は制服がお好き」となんだか扇情的な

というかひと昔前のAVのようなタイトル

 

映写機の説明では「百パーセント標準発音」と高音質を謳っているのだろうけれど

なんだかズレている

 

以前の歯磨きの広告でも言及したけれど

ムシ歯は人を喰っている

歯磨きは米を食っている

ムシ歯はネガティブイメージで当てる字が違ってくるのか???

 

左のページに目をやると

「今週の話題」

「御吹聴下さい」とあるけれど「吹聴」は言いふらすといった少しネガティブなイメージを持っていたけれど、当時は違うのか

 

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この号、歌舞伎座ニュース2号とあるように

映画館自体が出来立てホヤホヤなのか

いろんなコーナーを新設している

そのひとつ「カラアセレクション」は「フアイエ」だそうだ

が、それは何ぞや???

お客さんからの投稿を掲載するコーナーなのは分かるが

初っ端にフアイエを持ってくるところはスノッブを刺激させるがための戦略なのか

 

左下にはトーキーニュースのタイトル9つ

これと短編映画で自慢している

この辺りの需要が全く想像できない・・・

 

 さて、いよいよ次週予告としてお目当てが登場

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この歌舞伎座ニュース、表紙は少し上質な紙

中ページはA4サイズを二つ折りにしたものが二つ挟み込まれている

よって、片方がどこかに行くと半分になってしまうことになってしまうけれど

糊付けされてるおかげで今もキチンと全貌が分かる

 

さて、内容は次週予告なだけに

梗概等は無く、惹句が連なっている

戦前のニュースでは、えらい読点がない文章にぶつかって

おお、こんな時代かと思っていたら

今回は読点奮発でこんなところにまで打つのか~

笑いをまき散らすのに息継ぎ不要でしょ

思いこみなのか他人の校正が入らない編集発行だったのだろうか

 

この頃のビングは映画の中でもパーフェクトな二枚目だけど

惹句も「美しきクルーナ」と

後年のイメージとは違う設定&扱い

最後は、しゅうじつ、しゅうしょうと今のPCでは変換しない季語で呼びかけ

 

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さて、こちらも想像の翼を広げないことには読み解けない右ページ

「日本語会話版」とは???

吹き替えのこと?

当時の吹き替え?

そんなものがあるとしたら、見てみたい?聞いてみたい!

百聞は・・・

そんなものどんなに想像してもゼッタイ不可能

 

左ページの『ピストルと音楽』

「笑いに満ち戦慄に溢れ明朗にしてナンセンス」

これらは共存できるものなのか

てんこ盛り?なんでもありの勢い任せ?

 

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『白い友情』では「ホリウッド」の表記が見える

 

左側には、赤印刷の1枚モノが糊付け

「高踏的芸術映画」も最近では聞かない表現

 

このページが赤色なのは、裏面にアンサア

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ここで、カラアセレクション

お客さんからのオコゴトが掲載

そこには、表看板の毒々しいことへの苦情

明るいスマートな色を使いますとアンサアマン

こんなん書かれたら、毒々カンバン見てみたい

しかし、これってどうやったら見れる?

劇場風景の写真?

しかもカラーでないと毒々しい色合いは分からないぞ

分からないものは余計に見てみたくなってしまうけど

 

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裏表紙では JARO ものの若返り化粧水のクラブ乳液で〆

 

 

 

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