瓶具黒墨の映画はプログラムがオモシロイ!

ビング・クロスビー映画のプログラムを中心に関連グッズをアップしていきます

【プログラム】ブルースカイ ピカデリー版

ブルースカイ・プロブラム総確認

まずは1番ページ数の多いピカデリーから

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B5サイズ、ホッチキス留め

18ページ(表紙含む)

発行所:B・L・C映画部

編集人: 佐々木成彰

印刷所:国際印刷株式会社

 

見返しには、英語でキャスト、クレジット、シノプシス

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キャストはもれなく記されているが

アダプテーションアラン・スコットの名前無し

シノプシスはざっと読んだ感じプレスシートで使われていたストーリーの英語版

 

左側には差し込みのり付けのジョーン・コールフィールドのポートレート

1955年4月1日からロードショー開始とある

 

手元に3つあるピカデリーのプログラム

ひとつだけ、ツルっとしていない本文と同じ紙質


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右にはフレッド・アステアポートレートがきて

左になってようやく1ページの付番

日本語のスタッフにも「潤色」なし

キャスト表のカタカナ表記はプレスシートに倣っている

 

広告「ヨゥモトニック」には、強力女性ホルモンが含有!

なんだ、それ?

小瓶よりもポケット瓶の方が小さいのか最安値


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2ページの「解説」は、一言一句プレスシートと同じだなぁと読んでいくと

「ミュジカル」と伸ばさない表記あり

おお、コダワリの独自路線かと思ったら

その後、「ミュージカル」と表記があるので、単なる誤植

独自路線としては、最後の挿入曲一覧

ホワイト・クリスマスでも歌われていた曲」、

「この映画のために、新作された曲」を取り出した上で

ABC順に表記

まあ、羅列で余計に見にくいとも思いますが・・・

 

3ページの「物語」は、プレスシートと同じ

 

広告「アネホルモンA」

安息香酸エストラジオール?

五(何?)含有??

25万国際単位???

全くもって過大広告じゃないのか

左ページには装いと

女性の髪、肌、衣服の3連発

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4ページにも「物語」が続く

プレスシートでは間違っていた「ヒート・ウェイヴ」を正しく表記

 

広告「オマタドロップ」???

知りません

検索すると、レトロ缶が多数ヒット

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おお!ドロップの形が一緒だ

 

5ページからは

南部圭之助氏による「ブルー・スカイの内輪話」

あれ?「・」がある

 

・『ローマの休日』が日本で世界最大のヒットをした

・『皇帝円舞曲』と『ブルウ・スカイ』の上映をリクエストした

・ヂンヂャアロヂャアスの表記はこだわりなんだろうか

 

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6、7ページと続く

・ここで初めてブルースカイがイースター・パレードの前にできた映画と

 製作年のネタバラシ

・ブルースカイという曲自体は、戦前の日本でも流行していた様子

・ビング氏は「パラマウントの家つき」だからアステアには割ワルイ

・ナイトクラブのセットの説明では「左に壁を持ったまっすぐの階段に2つテーブルを置いてあるのは、日本のレストランの経営者が見たら早速利用したくなるだろう」

どんなシーンだ、記憶にない。見たら早くまとめるべきだ

・最後に、ハーメス・パンを共振付者コレオグラファと紹介

 

広告 英語では、ペットショップの表記があるが「大須賀鳥獣店」 

イラストを見ると、猿も売っている?

 

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8ページにはフレッド・アステア

でも、最後が「ー」と伸びている

文章は、プレスシートと同じ

 

9ページにはジョオン・コオルフィールド

と伸ばし方に若干の違いを見せているが、こちらも文章はプレスシートと同じ

 

広告「ポポンS錠」

「1上で2人分の元気」とは、2馬力じゃなく2人力?

 

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10ページでようやくビング・クロスビー

こちらも文章はプレスシートと変わらず

でも、ポートレートは変更されている

 

広告「冨士(点なし)コニャックと白ポートワイン」

聞いたことないなぁ

アベックキャップなるものも非常に気になるところだけど

一切ヒットしない

 

11ページのオルガ・サン・ファンの解説では、

プェルト・リコ表記に改められている

ポートレートもコッチの方が違和感なし


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最後の12ページ

「余滴」では、次回公開の『喝采』の紹介

ここのタイミングでは、まだアカデミー賞が決定していない様子

喝采と言う題名は、偉い映画批評家の方々が特につけてくださった題名」なんだそうだ

田舎娘とは全然違うからクレーム必至だったのか?

 

 

このピカデリー版では『ブルー・スカイ』と点付きを通している

 

「30名からの団体鑑賞」?

映画ってそうやって見てたのか?

 

「観客エチケット」には、まぁそうだろうなとの注意書きの後

「芸術を向上せしめる武器の一つは気軽な拍手にあります」の記述

演者がいるならともかく、映画でも拍手してた?

 

上映時間表を見ると、5分のインターバルをとって6回上映

その休憩時間には、ブルー・スカイ映画主題曲集

レコード放送するアンプリファイアーを

アーニー・パイル劇場とここしかないと自慢

 

左ページには『喝采』と、個人的なダブルネーム

4月中旬からのロードショーと日は未定

「シーズントップを飾って」というのは

年度でシーズンを区切ってたということなんだろうか?

 

裏表紙の広告は、桜の春仕様

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超微粒子色素に強力栄養素、最高級香料のブルガリアローズ

ツッコミどころ満載としか思えないオペラ口紅

もう、無いんでしょうか

 

と、70年近い年月が経ったプログラムはオモシロイ以外の何物でもありません

が、需給バランスの原理かとてつもなく安価で流通しています

 

 

① 

② 2017/12/29 ヤフオク(130・180)

③ 2022/4/11 ヤフオク(100・同梱)

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