瓶具黒墨の映画はプログラムがオモシロイ!

ビング・クロスビー映画のプログラムを中心に関連グッズをアップしていきます

【プログラム】ブルースカイ 国際出版社版

前回のピカデリー版と同じ表紙

なので、中身も一緒ではと思われがちな1冊

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B5サイズ、挟み込み(糊、ホッチキスなし)

12ページ(表紙含む)

発行所・編集人: 国際出版社

印刷所:表記無し

 

タイトル『ブルースカイ』に ♪ を挟み込んじゃったので

中点「・」ありなのか~?に逆戻り

 

さてさて中身ですが・・・

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ページ数が違うのでベツモノと思いきや

この「解説」、ソングタイトルも含めてピカデリー版と全く同じ!

ピカデリー版の印刷所は「国際印刷株式会社」

今回の国際出版社と同じなのか

住所の表示がないので断定不可

でも改行位置も全て同じなのは、版が一緒ということか

下段にある「スタッフ・キャスト」もピカデリー版の1ページと同じ

 

さて、次なるページは・・・

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ピカデリー版では裏表に渡って記載されていた「物語」を見開きで掲載

こちらも改行位置も上段の写真も全く一緒!

とはいえ、見開きの方がレイアウト的には正解

下段にあった広告は「ニュース映画界」とオリジナル

☆で始まる4つの話題

2つ目のミッチー・ゲイナーが「エニイシング・ゴーズ」に出演とビンクロ・ネタ

聞いたこともないリンダ・クリスチャン(3つ目)は完全にゴシップ

 

さてさて次のページですが・・・

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ここでもアステアーとコオルフィールドは写真も含めて全く一緒

下段の広告欄をビンクロに当ててます

が、ピカデリー版のビンクロは二人の後に堂々の1ページ掲載

そのためか、ここでは完全オリジナル

名前もクロスビーからクロスビイに変更

内容も読み応えのあるものになっています

「独特のうたい方からクルーナーの本家といわれ」や

「ジャズ・キングと呼ばれたポール・ホワイトマン楽団」の言い回しが目を引くところ

「失われた少年」を最後に引退する予定が、あまりに評判が良かったので思いとどまったんだ

と、初めて聞く話

喝采」ではアカデミイ賞を惜しくも逸したと最新情報も盛り込まれています

 

続いてのページは・・・

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南部圭之助氏による「内輪話」

ピカデリー版では3ページに渡って掲載されていたこの話も

まるまる移植

下段公告に、オルガ・サン・フアンと監督の紹介

オルガの内容はレイアウトこそ変えてあるものの全く同じ

だが、監督スチュアート・ヒースラーについてはかなり詳しく書かれている

これを見る限り、全編オリジナルで作って欲しいと思わせるような感じ

 

そして、最後のページ・・・

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ピカデリー版では鳥獣店の広告は、自社の「英和対訳シナリオ・シリーズ」に

 

左ページの「御案内」には「美麗パンフレット」の御用命

この時代、「パンフレット」って呼んでたんだな~

「当劇場特約の・・・」とあるから、全国展開してたってことか?

このカタチだと、地域限定の広告は一切無いからどこでも使えるな


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裏表紙は、オペラ口紅からエリザベス口紅にチェンジ

東京銀座エリザベス・コスメティック・カンパニーとあるだけで

よく分からないものの、たぶん違うメーカー

広告の方はよくよく読むと

口紅は「栄養の点でも優れる」ものなのか

とか、「エリザベス・カラー」って色なのか

犬が付けてるヤツじゃないのかなど

やっぱりヘン

が、ヘンな広告が裏表紙にしかなかったので

オモシロイ度数が少ないようなプログラムではありました