瓶具黒墨の映画はプログラムがオモシロイ!

ビング・クロスビー映画のプログラムを中心に関連グッズをアップしていきます

なるほど、名画座か


映画のプログラム集め、一向に熱が冷めやらず
なんだか、ずーっとネットで関係記事を検索
はたまた、昔の本を引っ張り出してきて・・・

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写真は、レコード・コレクターズのVOL.1の合本(定価4,800円)
創刊から3年は、隔月刊だったため、1年間(VOL.1)で6冊
その6冊が合本になって布装、題字金箔での豪華仕様
ちなみに、栞になるヒモは3本と至れり尽くせり。分かっていらっしゃる!


あれれ?知らない間に箱には、かなりのシミが・・・
でも、箱に入っているおかげで、中身はヤケなど無くいい感じ

金箔部分は、指で押さえたら
あっ!って剥がれてたな
気付いてからは触れないようして、今はこの状態


レコード・コレクターズの存在を知ったのは、
たまたま本屋で目にしたVOL.3 NO.6
ドリス・デイが表紙で、そういった歌手の記事が満載の雑誌
早速購入し、
翌月の月刊化(5月号、黄色いビリー・ホリデイの表紙は、手元に無いけど記憶は鮮明)から買い続け・・・
傾向も随分と変わった今も買い続け・・・

【以後、当時の状況】
VOL.3 NO.6には、バックナンバーの内容が紹介されていたんだけど
それによると、なんと
創刊号から1つ前のVOL.3 NO.5まで、青木啓先生の「ビング・クロスビーの全レコード」って連載があるではないか!!!

これは、タイヘン!とバックナンバーをすぐに集めたいんだけど
当時は、大人買いできる資金も無い
他の特集記事なんかをにらめっこして、数冊ずつ購入
ただ、当時でも創刊号と創刊2号はすでに品切れ
その2冊を読もうとするとこの合本を買わなければ・・・

今だったら買えばいいじゃんってなるんだけど(いや~、なんだか今の大人ってイヤやね。自分のことだけど)
そこは資金なし。しかも、豪華に仕上げてる分、単純に雑誌6冊分より高いのよ!

お金貯まるまで、モンモンと思い続け・・・
これ、郵送で届いた時は、嬉しかったな~
めっちゃ豪華!もう、完全に雑誌じゃないもんね


と、つらつらと書いてきたのは前振りで
創刊号 色川武大氏のエッセイ「命から二番目に大事な歌」に戦後の映画の話があったから

曰く
戦後初のアメリカ映画が何か?
半官営のCMPE(←これはプログラムによく載ってる。セントラル・モーション・ピクチュア・エクスチェンジ)が、松竹と東宝の2系統に1本すつ配給
その2本とは『春の序曲』と『キュリー夫人
一般受けする娯楽映画と宣撫教化気味(←難しいコトバやな)の2本を配列

2週目も同じ塩梅で『黄金狂時代』(再上映)と『ラインの監視』
3週目は『エイブ・リンカーン』と『迷える天使』
4週目から日活も加わって『拳銃の町』『この虫十万ドル』『王国の鍵』

と、今と違って週代わりに上映されている
で、1週しかないなら見逃しちゃうってならないのかと思うんだけど
そこはよくできたもので、上映後のフイルムは二番館、三番館へと巡業?に


先日、ヤフオクで落札した『ホワイト・クリスマス』のプログラム
中からは「人生座」の2つ折り1枚モノのザラ紙

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届いた時には、
映画観た人がカラー刷りのプログラムを買って(これ貰えるモノのなのかな?パンフレットみたいに定価の表示が無いから分からない)
以前に貰ってた予告チラシにあたるザラ紙を挟んで保管してたのかなと想像


しかし、
名画座時代~消えた映画館を探して』(阿奈井文彦著 2006年3月刊)を開いてみると、ショッパナに人生座が名画座として出てくる
どうも、封切後に二番館、三番館へとフイルムは流れるんだけど
センスよく二本立てにしたりして上映するコダワリの映画館が名画座とされるようだ

まとめてみると、
最初に公開されるのが「封切館」
2番目3番目に上映されるのが「番線館」
時代を超えて?上映されるのが「名画座

資料的な記述(P.4)に全国の映画館数
昭和31年(1956年) 5,981館
昭和32年(1957年) 6,838館


ヤフオク熱心に見ていると
紙質悪そ~な、地方館のチラシがたまに出るんだけど
そりゃあ、こんなに映画館が有るんだったら際限なく出てくるよな~
レアもの扱い(そりゃレアには違いない!)でえらく高い

ということで、こういったチラシには手を出さないでおこうという戒めに


最後にホワイト・クリスマスについて改めて推測
封切見て、プログラムを購入
再度見たくて、名画座
そこで貰った2つ折りを大事にプログラムに挟んで・・・