瓶具黒墨の映画はプログラムがオモシロイ!

ビング・クロスビー映画のプログラムを中心に関連グッズをアップしていきます

【プログラム】 ス井ングホテル AMERICAN PICTURE NEWS


1947年(昭和22年)6月公開
・・・だけど、このプログラムの発行は同年の12月だ

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発行日:昭和22年12月19日 印刷
    昭和22年12月20日 発行
編集者:編集印刷兼発行人として、松本豊吉
発行所:アメリカ映画宣伝社
サイズ:B5 三つ折り 6ページ
定 価:表示なし
その他:仙花紙?(紙質悪い)

監修の文字はありませんが、セントラル・モーション・ピクチュア・エクスチェンヂ
(M・P・E・A)のマークが表紙にあります


到着記事ばっかり更新してきたので、順調に
と言うより、爆発的に増えてきたプログラムの更新がおろそかに・・・

前回、と言っても1月のスヰングホテルに引き続き
今回も同映画のプログラムをじっくり見ていきます

表紙を見ていただければお分かりのとおり
緑とピンクの二色刷り
このため、3人ともにピンク人間
顔がピンクだとおかしいでしょう

表紙をめくって中面になると、黒の単色刷り
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ここで初めて、邦題が確認できるのですが
あれ?「イ」が「ヰ」でなく「井」だな

ビングはクロスビイと、横棒伸ばしではない表記

中ほどに「解説」と「梗概」がありますが
1月に取り上げたセントラル・モーション・ピクチュア・エクスチェンヂ監修版と
一言一句全て同じです
ただし、改行位置は違うため切り貼りしているわけでは無さそうです

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小さいツの位置が上にあるんだけど
(全部のッがこの位置!)
これはおかしくないのかな



一番下には、不二家チェーンの広告が
ということは
この女の子はプロトタイプ・ペコちゃんになるのか!

チェーン店というから都内だけかと思いきや
大阪店、京都店もまるでご近所のように地図に同居しているではないか!


次のページにいきますと
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こっちは「ヰ」のスヰングホテルになってるではないか!
でも、左下にいくと
「スイング・ホテル」とカタカナになるし中点は付くし
少しは統一したらどうなんだい

閑話休題、ここからはM・P・E・A監修版と違う記事になります
児玉數夫氏の「楽がき帳」
って、漢字がいいですね

顔写真だけ追っていくと、
クロスビー、アステアよりこの女優が当時は有名なのかと思いきや
これじゃあ、バーリンが女性と思いこんだ人もいるんじゃないか
だって、当時はまだ外国人の名前が男の名前か女の名前かなんて
馴染みないでしょう
事実、戦前のポスターには○○嬢や××氏なんて表記されてるし

ビングのところを見てみると
「スヰン・グホテル」まあ、誤植でしょう
流しましょう

左下の数字にまつわる話
フレッド・アステーアは世界的のタッパアなのか
タップダンサーじゃなくてタッパア
今聞くと、タッパウエア―みたいで違和感

で、次のページ
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「フレッド・アステーアに物を訊く。」と中ほどに
ヴァーチャル・インタビューかなと読んでいくと
「晴れて今宵をの撮影中に・・・」って表現が出てきて
俄然、リアリティーを増してくる
でも、内容的には創作できそうな受け答えだな~

広告欄、山之内製薬 チフォゲリゾン注射液
効能にある病名がほとんど聞かない
中耳炎と化膿症以外は分からない
で、その説明文も更に分からない
そもそも、注射液を一般にアピールするということは
個人で当たり前に注射してた?

その横の蓄音機(あ、器の方の蓄音器ね)のお店
「お帰りにはお立ち寄りください」とあるから
このプログラムの映画館は、浅草雷門の近くにあるんだろうな
と、想像できるけど
そもそも、このプログラムって?

封切月と発行月が離れているから二番館で使われたモノ?
劇中歌 ホワイト・クリスマスがあるから
クリスマスシーズンに再映?
こうなると、日付の書き込みなんかがあるとヒントになるのにな・・・


めくってみましょう
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ここは、文字が総ピンクなので非常に読みずらい

ただし、戦前からのビング映画の一覧になっているので貴重
当時の率直な(と思われる)感想も読めるしね

文章は玉松徳夫氏による「ビング・パレード」
最初にタイトルの来歴?ネタバラシ?まで書かれています(時代かな)

タイトルの上に○、◎があるんだけれど、意味不明
オススメ度合でもなさそうだし、カラーモノクロの区別でも無さそうだし

1点「三六年の大放送」には一九は付いて無かった?
今の文献だと「1936年の大放送」となってるから
こっちが本当だと検索キーワードを変えないと

トンボ鉛筆のロゴは心なしか、トンボっぽい
キャッチコピー「速い筆記に耐える弾性」あえてアピールする点なんですね
この時代にも、シャープ芯があるんだ
と思って調べたら
世界最古は1791年モノが確認できている
明治時代には日本上陸
大正時代にはシャープ・ペンシルという呼び名もあったのね
その時代にシャープ・ペンシルを作ってた早川徳次が作った家電メーカー
シャープは、ここ由来なのね

そして、ようやく最後のページ
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一面広告ですが
季節がら、「寒さ」「咳」というキーワードに目がいきます

ラニンにも注射がありますね
ん?ペラニンのパスタってなんだ?
スパゲッティ状?想像できない
イタリア粉もんの総称ならマカロニ状とかでもいいのか?

「パスタ」
他のプログラムの広告でもよく出てくるんですが長らく疑問状態が続きます
今は、あ~これか!って分かったんですが
それは、答えになる広告が載っているプログラムの紹介時に

OPライトは斜めの構図がカッコ良さをアピール
自転車に比べてライトがデカいんですが
強調?実際のサイズ?
JAROがない時代だと、ある程度は許されるのかな


と、たった6ページなのにじっくり見ると
やっぱりおかしい&ヒマかかる
こりゃ、サクサク更新できません
ですが、やっぱりプログラムはオモシロイ